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政策と活動

2025年4月28日

大阪・関西万博への修学旅行について見直しを求める緊急要請

福岡市教育長 下川祥二殿

日本共産党福岡市議団
団長  中山郁美
幹事長 倉元達朗
市議  堀内徹夫
市議  綿貫康代

4月13日より開幕した大阪・関西万博の安全性について懸念の声が高まっています。会場となる人工島・夢洲はもともと廃棄物などによる埋め立て地であり、地中から廃棄物由来のメタンガス発生が確認されており、昨年3月には会場建設現場においてメタンガスによる爆発事故が発生しています。万博協会は安全対策に万全を期したと言いますが、昨年12月の調査ではバスターミナルなどが配置されている夢洲1区で、ここ数年で最も多い1日あたり約3トンのメタンガスの発生が検出されました。また、開幕直前のテストラン(リハーサル)中、4月4日にはブラジルパビリオンで原因不明の火災が発生し、4月6日には会場内で引火・爆発の危険性があるレベルのメタンガス濃度が検知されたために消防隊が出動する事態になるなど、安全だとは全く言い難い状況です。さらには埋め立て地であるために地震や台風などの自然災害に非常に脆弱であると指摘されており、1日あたり最大22万人の来場が想定されているにも関わらず陸路は1本の橋と地下鉄に限られているため、万が一避難が必要となった場合でも長期間会場内に取り残される危険もあります。そのうえ、熱中症対策も不十分であると言われており、初日からの大行列が報道されるなか、炎天下で長時間待機を強いられる危険もあります。

このような大阪・関西万博の重大な危険性について、国や報道機関が国民に対してまともに知らせようとしないなかで、本市において5校の中学校が大阪・関西万博への修学旅行を予定しており、わが党市議団に、参加予定の学校の保護者から不安の声が寄せられています。既に全国各地の複数の自治体で、安全性への懸念や熱中症対策の不備を理由に万博への修学旅行見直しや遠足参加見送りを決定しています。子どもたちの命と安全を最優先に考えるのであれば、修学旅行先として大阪・関西万博を選ぶべきではありません。

よってわが党は、教育委員会が大阪・関西万博を修学旅行の行き先としている中学校に対し、生徒の安全確保最優先の観点から見直しを求めることを要請します。


以上



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