議会報告
2025年6月議会
保育士不足解消、熱中症対策、不登校児童生徒の保護者支援、
西鉄バス減便対策など求める
2025年6月12日 綿貫康代市議の一般質問

日本共産党の綿貫康代市議は、2025年6月12日に福岡市議会の一般質問に立ち、保育士不足解消へ処遇改善を図ること、電気代補助などの熱中症対策、フリースクールに通う子どもの保護者支援、西鉄バス減便対策などを求めました。
保育士不足が深刻化しています。保育所が人材確保に努力しても応募がない場合、苦肉の策として多額の紹介料を支払って民間の人材紹介業者を活用せざるを得ない状況があります。福岡市は保育所と保育士をつなぐ無料の職業紹介所を開設していますが、求人数に比べて求職登録者数が少ない状況です。綿貫市議はこの背景には保育士の労働時間の長さや給与の低さがあると指摘。国に公定価格の引き上げを求め、引き上げられるまでの間、市独自の保育士賃上げ策を行うよう求めました。
今年も熱中症被害が心配されますが、福岡市が行っている対策は、外出時の緊急避難である「クールシェア」以外では予防や情報発信などの啓発が主であり、具体的な支援策はありません。綿貫市議は生活が困窮しているエアコン未設置世帯への補助や電気代の支援などを行い、生活保護世帯への夏季見舞金を復活するなど、熱中症から市民を守る施策を行うことを要求。市長はあくまで啓発を中心とした対策に固執しました。
不登校児童生徒の選択肢の一つであるフリースクールは子どもたちの大事な居場所となっていますが、通わせている保護者の経済的負担が大変です。大野城市や古賀市、久留米市など県内の複数の自治体で保護者への補助がはじまっていますが、福岡市には何もありません。綿貫市議は、不登校児童生徒の保護者は不登校離職などで経済的にも困難に直面していることを指摘し、保護者への経済支援を行うよう要求。また、厳しい運営を強いられているフリースクールそのものへの支援なども求めました。教育長は「県がフリースクールを支援」などと言い訳に終始し、不登校の子を持つ家庭に対し心を寄せない態度をとりました。
東区の香椎浜や城浜団地をはじめ、市内各地で西鉄バスの減便・路線廃止が相次いでいます。買い物や病院への通院、通勤など日常生活に大きな影響が出ており、地域住民は困り果てています。綿貫市議は法律や条例も示しながら、交通事業者である西鉄は公共交通としての責任を果たす必要があると指摘。市として西鉄に対し、減便や路線廃止の撤回を求めるようを要求しました。また、西鉄がその責任を果たそうとしないのであれば、宗像市や太宰府市など他都市がやっているようなコミュニティバスを市内でも走らせるべきだと迫りました。市は「運転手不足や利用者の減少」など西鉄の肩を持つような答弁に終始し、コミュニティバスの運営に背を向けました。