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議会報告

2025年6月議会

6月議会 賛成討論

2025年6月18日 倉元達朗議員

私は日本共産党市議団を代表して本議会に提案されております議案第118号ないし121号、123号、124号、127号ないし140号に賛成し、討論を行います。


はじめに議案第118号「令和7年度福岡市一般会計補正予算案(第1号)」のうち、経済対策および定額減税補足給付金についてです。

今回、経済対策として計上されている商店街プレミアム付商品券事業の追加予算4億4330万円余および、社会福祉総務費として計上されている定額減税補足給付金の増額分7億9917万円余については必要なものであり、わが党は賛成いたします。しかし、コメの異常な高騰をはじめとした物価高騰が長引き、市民の暮らしや地域の中小企業の経営の困難がますます深刻になるなか、その困難を打開するためにはこれだけではまったく足りていないことは明らかです。

わが党は去る4月28日に、市長に対して「物価高騰から暮らしと営業を守る緊急対策の要請」を行い、5月の臨時議会に関連議案を提出するよう要請しましたが、市長は応じませんでした。また、6月議会に物価高騰対策についての何らかの議案が出るのかと思いきや、今回の補正のみであり、きわめて不十分であると言わなければなりません。物価高騰に苦しむ市民や中小企業の困難を解決するために、本来ならば国が何らかの措置をとるのが当然ですが、現状では、市民の困難を打開する目に見える物価高騰対策が何もない有様です。そうであるならば、住民の福祉の増進を図る役割をもつ地方自治体として、暮らしを応援し、市民の可処分所得を引き上げる具体的な施策を行うことが求められます。わが党が提案した高齢者乗車券制度の拡充や上下水道料金の減免、「燃料費等高騰の影響を受けた事業者支援」の拡充など、市としてすぐにやれることについて真剣に検討し、実行に移すべきです。また、多くの国民が求めている消費税減税やインボイス制度の廃止、中小企業の賃上げ支援と一体のすみやかな最賃1500円への引き上げなど、市民の暮らしや中小企業の経営を応援する抜本的な施策を国に要求するべきです。改めてこのことを強く求めておきます。


次に議案第118号のうち、医療的ケア児・医療的ケア者への支援の拡充についてです。

今回の補正は、24時間人工呼吸器を使用する医療的ケア児・医療的ケア者を介護する家族等に対して、レスパイトを目的とした訪問介護の利用時間を試行的に拡充し、相談支援体制を強化するためのものです。24時間在宅で介護にあたっている医療的ケア児・医療的ケア者の家族は、相当な心身への負担がかかっています。自分の時間、家族の時間を確保するのが難しく、一般的な家庭では当たり前にできることが、当たり前のこととしてできない状況があります。支援の強化は急務であり、今回の拡充は当然のものです。

しかし、わが党が議案質疑で質したように、今回拡充されるのは24時間人工呼吸器を使用している人だけであり、拡充される年338時間という時間も週に1回8時間程度のレスパイトを確保できるようになるにすぎません。さらなる拡充が必要であり、在宅での介護の負担を減らすためにも、施設や保育園などの受け皿整備をさらに進めることも求められます。また、そのためにも看護師等人材の確保は不可欠であり、市として国にも要望しながら抜本的に増やすことが必要です。医療的ケア児・医療的ケア者とその家族が安心して暮らしていけるように、このことを改めて強く要望しておきます。


以上でわが党の賛成討論を終わります。

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