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日本共産党福岡市議団の政策と活動

2009年10月23日

米軍板付基地の無条件即時撤去・返還を求める申し入れ

福岡市長   吉田 宏 様

日本共産党福岡県委員会 委員長 岡野  隆
日本共産党福岡市議団 団 長 宮本 秀国

先日、福岡市議会決算特別委員会において、市当局が福岡空港の滑走路増設に関わり米軍板付基地の倉庫施設をセットバックする必要があるとの認識を示し、国土交通省が移設に向けて防衛省及び在日米軍と協議する方針だと報道されました。

福岡空港は、朝鮮戦争時に米軍の出撃基地とされ米軍による事件・事故などが相次ぎました。その後も米軍は空港内に専用施設を保有し、滑走路を使用、米軍機の飛来は年間100機前後にのぼるなど、福岡の空と街はつねに危険にさらされています。これに対し、福岡市民は超党派で板付基地返還促進協議会を組織し、市民あげて米軍基地の全面撤去・返還を長年にわたって要求してきました。そうした中、米軍は昨年、板付基地の倉庫を一部解体し、全面撤去の期待が高まっています。

わが党は、福岡空港の将来需要予測を過大に見積もったことによる滑走路増設についてはその必要がなく、現空港の有効活用と近隣空港との連携を進めるべきだとの立場です。基地撤去と滑走路増設とを抱き合わせにすれば、「増設しなければ基地撤去もできない」という誤った議論に陥りかねず、また平和の願いを口実にして大型開発を推進することは市民の納得が得られません。これでは、長年の板付基地返還を求める運動に水を差すことになりかねません。今こそ、福岡空港の滑走路増設問題と切り離し、どのような条件も付けずに米軍板付基地の即時撤去を国とアメリカ政府に対して要求していくべきです。

したがいまして、わが党は、貴職が国とアメリカ政府に対して、米軍板付基地を無条件即時撤去し、返還するよう強く要請されるよう申し入れいたします。


以上


米軍板付基地の無条件即時撤去・返還を求める申し入れ


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