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議会報告

2012年度決算特別委員会(2013年10月)

中央保育園の移転問題、「連携幼稚園」問題などをただす

2013年10月21日 星野美恵子市議の質問

星野美恵子市議

日本共産党の星野美恵子市議は、2013年10月21日、福岡市議会の2012年度決算特別委員会で質問に立ち、中央保育園の移転問題、「連携幼稚園などの「待機児解消」策の問題点などで高島市長をただしました。


星野市議は、この間の議会論戦などで明らかになった事実をもとに、中央保育園の移転問題をさらに追及しました。

現地建て替え方針が決まっていた2011年4月当時に、こども未来局長がこの組織決定を覆す形で、移転のための用地探しに動き始めた不自然さをとりあげ、高島市長が局長の行動を知っていたかどうかを尋ねました。市長は「報告を受け、認識していた」と答弁。これに対し、議場の中山いくみ市議から「分科会での局長答弁と違う。市長に相談したとは答弁しなかった」と異議が出て、審議は中断。再開後、局長が「配慮に欠ける不十分な答弁だった。申し訳ない」と謝罪、「副市長と相談し、その後市長にも報告した」と事実上答弁を修正する形になり、不自然さが浮き彫りになりました。

また、移転先候補地をしぼりこんだ際、当時の所有者であった徳増興産に打診さえしていなかった問題でも、他の公共用地取得ではまず土地所有者に打診する手順であることをつきつけました。中央保育園の場合、選定に動き出した1年前から同社が同地を売りに出していた事実を市長が知らなかったのかと質問。こども未来局長は「承知してなかった」と答えるとともに、不動産会社に一切照会せず土地探しをしたという答弁に終始し、ここでも異常さが鮮明になりました。

現移転予定地に市が決定した2ヶ月後に福住が徳増から土地を購入しており、星野市議は、議員や福住に情報が漏れたことについても追及。局長は「話が漏れた事実はない」と答え、「漏れたか調査したのか」と尋ねると「漏れた認識もないので調査の必要もない」と答弁。調査もしていないのに「漏れていない」と断定する形となりました。

他にも風営法で性風俗施設が子どもに「著しい影響」を与えることについての認識、中央保育園を運営する社会福祉法人の理事構成が監査基準に違反している疑いがある問題、また、国や県の対応からみても、2カ所同時に申請できないとする市の補助金交付要綱に違反する疑いがある問題をただし、移転計画の撤回と現地建替えを要求しました。


星野市議は、「待機児童解消」として来年度行われようとしている「連携幼稚園」施策についても質問。来年度分の入所申込にあたり、保育園に入れなかった1~2歳児を私立幼稚園が受け入れるというもので、3歳児が基本の幼稚園では部屋・トイレ・給食の仕様が大きく違うこと、幼児教育と保育は専門性が異なること、認可保育園の基準以下の人員配置となることなどを指摘しました。こども未来局長は「協議中」として詳細を答えようとしない無責任な姿勢を見せました。星野市議は、保育園の新設など、真の待機児解消にとりくむよう市長に迫りました。

この他、星野市議は市長がすすめている「行革プラン」についてとりあげ、志賀島航路、特別支援学校のスクールバス補助員、高齢者の公共施設使用料、生活保護世帯への下水道使用料などの廃止・見直しの中止を要求。大型開発のムダ遣いをあらためて、市民のくらしを守りながら財政再建を進める道を提案しました。


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